研 修 会 情 報


平成21年度 第25回管理栄養士国家試験受験準備研修会のお知らせ

山梨学院短期大学食物栄養科では、公開講座の一環として「管理栄養士」を志す栄養士の方々を対象に、「管理栄養士国家試験受験準備研修会」を下記の日程で開催いたします。今年度は全7回の開催となります。

日  程 平成216月〜平成222(詳細は下表参照)
会  場 山梨学院短期大学 45号館201教室(10月、12月のみ51号館205教室)
受付時間 午前 9:30〜(初回のみ10時30分から)、午後 1:00


月 日(曜日)

科     目    等

午      前

午   後


6月20日(土)
11:0012:30 
受験準備研修会の趣旨
管理栄養士国家試験の概要
1:30〜4:00
 基礎栄養学(志田)

7月11日(土)

10:0012:30
 給食経営管理論(岡本)

1:30〜4:00
 
食べ物と健康@ (仲尾)
  (食品の安全、衛生管理)



10月
3日(土)

10:0012:30
 臨床栄養学@(本) 

1:30〜3:00
 食べ物と健康A
(古屋)
  (食品成分)
3:10〜4:20
 疾病の成り立ち@(宮崎)


11月 7日(土)

10:0012:30 
 応用栄養学(松本)

1:30〜4:00 
 公衆栄養学(岡本)
  



12月19日(土)

10:0012:30
 臨床栄養学A(本) 

1:30〜3:00
 食べ物と健康B(古屋)
(食品成分表・成分変化・物性 ・官能検査)
3:10〜4:20
 疾病の成り立ちA(宮崎)
 


1月
9日(土)

10:0012:30 
 社会・環境と健康(中島)

1:30〜4:00 
 食べ物と健康C(中川)
 (食品の生育・生産・加工)


2月 6日(土)

10:0012:30
 人体の構造と機能(志田)
  (生化学)

1:30〜4:00 
 栄養教育論(藤井)
      

受講料(全7回分)7、000 
*納入金の返金及び欠席等による資料の送付は行いません。あらかじめご了承ください。

◎持ち物:

昼食(近隣にコンビニエンスストアなどはありますが、学内の食堂は利用できません)
(飲み物:1本/受講者1人当り/各回毎を用意いたしますのでご利用下さい。)

サブテキストを使用しております。詳細につきましては初回時にご案内いたします。

申込方法
振込み依頼人の氏名を明記の上、受講料7.000円を下記口座までご送金下さい。
最終振込み日 平成21年6月5日(金)
振込先:りそな銀行甲府支店 当座預金 口座番号 427632 口座名義 学校法人山梨学院 
また、封書に【振込み確認ができる書類】(振込金受取書またはATM振込受領書)と【郵便番号・住所・氏名・電話番号】を明記した用紙を同封の上、 

 400-8575 甲府市酒折2-4-5 山梨学院短期大学 食物栄養科 
 【平成21年度管理栄養士国家試験受験準備研修会参加希望】
宛まで平成21年6月9日(火)必着でお申し込み下さい。
  

問合せ先
山梨学院短期大学 食物栄養科 п@055-224-1400(代表) 
担当:佐野 
 055-224-1448 E-mail m-sano@ygu.ac.jp



平成20年度研究教育部会研修会のご案内

1.日  時   平成21317( 火曜日)  10:0011:30

2.会  場   山梨学院短期大学 45号館201教室

3.研修内容   講演「食育にいかす野菜雑学〜玉葱は葉、根、茎?〜」
           山梨学院短期大学保育科特任教授  大久保 栄治先生

研修会への出席を希望する会員の方(研究教育部会以外の方も受講歓迎です)は、310日(火)までに、お申し込みください。
*生涯学習単位 1単位

申し込み・ご連絡は下記にお願いします。
  連絡先:山梨学院短期大学 山口 国子 п@055−224−1400   FAX 055−224−1396

送り先・連絡先  4008575 甲府市酒折2−4−5 

          山梨学院短期大学食物栄養科 山口 国子 宛

平成20年度  研究教育部会研修会

参 加 申 込 書

下記に必要事項と○印をご記入後、Faxまたは郵送にてご連絡下さい。


部会会員名






現住所


〒         


電話番号(                              )

当日緊急連絡先(携帯電話番号             )


勤務先




勤務先住所


〒         

電話番号(                              )




特定健診・特定保健指導プログラム研修会が開催されます。 終了しました

特定健診・特定保健指導プログラム研修会実施要領

1.      研修目的
   医療制度改革において、平成20年度から「特定健診・特定保健指導」を医療保険者が実施することとなり、糖尿病等の生活習慣病有病者・予備群を25%減少させることを政策目標として掲げている。この目標を達成するためには、健診後の保健指導を確実に、そして効果的に実施する必要があり、医療保険者が健診・保健指導事業を適切に企画、評価し、また、標準的な健診・保健指導プログラムを踏まえた保健指導を保健師、管理栄養士等が的確に実施することが必要となる。このため、健診・保健指導事業に従事する者に対して研修を行い、生活習慣病対策全体を効果的に推進できる人材を育成することを目的とする。
2.      実施主体
山梨県・山梨県保険者協議会
3.      研修対象者
医療保険者、市町村衛生部門等に所属する医師、保健師、管理栄養士、産業分野に携わる看護師、事務職等
4.      研修の内容及び実施体制
1) 厚生労働省「健診・保健指導の研修ガイドライン」に基づきプログラムを作成する。
2) 保険者、県、関係団体等と協議及び調整を図り効率的に実施する。
3) 国立保健医療科学院、医療保険者及び関係団体の中央レベルの研修会を受講した県、及び医療保険者(国保連合会、保険者協議会事務局)の研修担当者が中心に本研修会を企画、運営を行う。
5.内容
1) 3回(講義、演習等で計15時間)
2) 研修プログラムは別表のとおり
6.その他
1) プログラム(15時間)の受講を原則とする。15時間を受講した者に「証明書」を発行する。
2) 3回通しての受講者を原則とするが、やむを得ない場合は単独の受講を認める。
3) 会場の都合上、3回通しての受講者を優先させることをご了承願います。


別表

 本研修のテーマ 「行動変容」につながる保健指導、根拠のある保健指導の習得
日   時 場 所 内       容
平成20年1月15日(火曜日)
午後1時〜4時
自治会館1階講堂  ●「行動変容につながる保健指導(支援スキルを高める)」
  ○行動変容につながる生活習慣改善支援
    ・メタボリックシンドロームの概念
    ・行動変容につながる保健指導プログラム(教室、個別支援)
    ・「やる気」を引き出す動機づけ法
    *教育学、心理学、コミュニケーション・・・含む

  講師 あいち健康の森健康科学総合センター     
       副センター長兼健康開発部長 津下一代  先生
平成20年1月28日(月曜日)
午前10時〜午後4時
自治会館1階講堂 ●「保健指導計画(個別支援プログラム)の作成」 
  ○身体のメカニズムと健診・保健指導
    ・メタボリックシンドロームの概念
    ・生活習慣病(糖尿病等)のメカニズム
    ・糖尿病教育(実態、病態、予防、保健指導のすすめ方)
  ○生活習慣改善につなげるためのアセスメントと保健指導計画

  講師  千葉大学看護学部            
        教授  正木 治恵  先生 
平成20年2月12日(火曜日)
午後1時〜4時
自治会館1階講堂  ●「根拠のある栄養指導・運動指導のポイント」
  ○効果的な特定保健指導
    ・重複リスクを持った人へのアプローチ
  ○栄養指導に必要な指導ポイント
    ・エネルギー消費、身体活動量、身体の代謝等
    ・具体的な保健指導の実際

  講師  神奈川県立保健福祉大学(栄養学科)
        准教授  鈴木 志保子  先生


生活習慣病予防のための標準的な健診・保健指導の関する研修「保健指導実践者育成研修会」の開催
 9月1・15・29日(土)の3日間 開催する研修会には、多くの受講申し込みをいただきありがとうございます。

保健指導実践者育成研修会プログラム

月日

時間

テーマ

ねらい

研修形式講義・演習

講師(またはファシリテーター)

所要時間

研修カリキュラム対応記号

備考

9月1日(土)

9:00~ 9:30

オリエンテーション

30

9:30~10:30

たばこ対策

タバコが身体に及ぼす影響の理解

講義

中北保健福祉事務所
 峡北支所長 岡本まさ子

60

3-ma,3-mc

10:30~12:30

行動変容に関する理論、食生活に関する保健指導と評価(アルコールを含む)

対象者の健康観を尊重しつつ前向きな自己決定を促す支援力の理解、食生活に関する指導技術

講義

演習(GW)

山梨学院短期大学
 教授 藤井まさ子

120

3-fa,3-fb,3-fc,3-ga

3-fd,3-fe,3-gb

13:30~17:00

健診・保健指導の理念(メタボリックシンドロームに着目する意義)

保健指導(概論)(保健指導の基本的事項(情報提供、動機付け支援,積極的支援の概要))
保健指導対象者の選定と階層化(基準と方法)

これまでの健診・保健指導の現状と課題、これからどのように変わるのか、標準的な健診・保健指導のプログラムの特徴、今後の健診・保健指導

保健指導において重要な対象者の階層化について、演習を取り入れて理解を深める。

講義


講義


講義・演習

富士・東部保健福祉事務所 地域保健課長 山本聖子
地域保健課長 山本聖子


甲州市役所

 管理栄養士 新井孝子

210

1-a, 1-b


1-e


1-d

9月15日(土)

9:00~10:30

標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)

新たに出された確定版の内容を確認し、保健指導の正しい全体像を確認する

講義

健康増進課
 副主幹 伊丹幸子

90

10:30~12:00

「メタボリックシンドロームと重症化予防のメカニズム」「健診結果と身体変化・生活習慣の関連」

メタボリックシンドロームの定義と特性、その改善法の理解

講義

中北保健福祉事務所
 副所長 古屋好美

90

3-da,3-db

13:00~14:00

身体活動・運動に関する保健指導−エクササイズガイドの活用−

身体活動・運動に関する保健指導、エクササイズガイドの理解

講義・演習

山梨学院短期大学
 教授
 田草川憲男
  
(健康運動指導士)

60

3-la,3-lb

14:00~15:00

歯の健康に関する保健指導

歯周病とメタボリックシンドロームの関係など歯の健康の重要性を知り、保健指導への応用力を付ける

講義

歯科医師 内田喜仁

60

3-na

15:00~15:30

腹囲測定指導の理解

腹囲測定方法の説明及び実演

実演

日栄研修受講者

30

3-da

15:30~17:00

グループミーティングの進め方

グループミーティングの目標・進め方、狙いや役割やルールの徹底

演習

日栄研修受講者 
 管理栄養士 沢登京子

90

9月29日()

10:00~12:00

保健指導を支えるカウンセリング技術について

生活習慣の改善に関する保健指導であることの特性をふまえつつ、対象者が心を開く面接技法(カウンセリングマインド)の基本を知る。

講義

演習(GW)

筑波大学
 准教授 橋本佐由里

120

3-ea,3-eb,3-ec,3-ff
3-ed,3-ef

13:00~16:30

グループミーティング「講義内容を踏まえた保健指導の展開」

ロールプレイ(10分)

自己紹介と役割分担
データー読み込みとアセスメント項目の整理  アセスメント
健診データーとアセスメント結果から行動変容ステージや生活習慣の課題を見いだす

演習

日栄研修受講者
ファシリテーター

210

3-dc,3-mb,3-fd,3-fe,3-ff
3-gb,3-ha,3-ia,3-ib,
3-ic,3-oa,3-ob,3-oc

16:30~17:00

発表

日栄研修受講者

30


平成19年度 第23回管理栄養士国家試験受験準備研修会のお知らせ

山梨学院短期大学食物栄養科では、公開講座の一環として「管理栄養士」を志す栄養士の方々を対象に、「管理栄養士国家試験受験準備研修会」を次の日程で開催いたします。今年度は全7回の開催となります。

日  程 平成196月〜平成202(詳細は下表参照)
会  場 山梨学院短期大学 51号館205教室
受付時間 午前 9:30〜(初回のみ10時30分から)、午後 1:00


月 日(曜日)

科     目    等

午      前

午   後

6月23日(土) 11:0012:30 
受験準備研修会の趣旨
管理栄養士国家試験の概要
1:30〜4:00 基礎栄養学
7月14日(土)

10:0012:30 栄養教育論

1:30〜4:00 給食経営管理

10月27日(土)

10:0012:30 公衆衛生学

1:30〜3:00 食べ物と健康@
     (食品成分)
3:10〜4:20 疾病の成り立ち@

11月17日(土)

10:0012:30 社会・環境と健康

1:30〜4:00 食べ物と健康A
  (食品の安全、衛生管理)

12月 8日(土)

10:0012:30  臨床栄養学@

1:30〜3:00 食べ物と健康B
  (食品成分表・成分変化・   物性・官能検査)
3:10〜4:20 疾病の成り立ちA 

1月12日(土)

10:0012:30 臨床栄養学A

1:30〜4:00 食べ物と健康C
 (食品の生育・生産・加工)

2月 9日(土)

10:0012:30 応用栄養学
       食べ物と健康D

1:30〜4:00 人体の構造と機能
      (生化学)

受講料(8回分)7、000 
*納入金の返金及び欠席等による資料の送付は行いません。あらかじめご了承ください。

◎持ち物:

昼食(近隣にコンビニエンスストアなどはありますが、学内の食堂は利用できません)
(飲み物:1本/受講者1人当り/各回毎を用意いたしますのでご利用下さい。)

例年サブテキストを使用しております。詳細につきましては初回時にご案内いたします。

申込方法
振込み依頼人の氏名を明記の上、受講料7.000円を下記口座までご送金下さい。
最終振込み日 平成19年6月1日(金)
振込先:りそな銀行甲府支店 当座預金 口座番号 427632 口座名義 学校法人山梨学院 また、封書に【振込み確認ができる書類】(振込金受取書またはATM振込受領書)と【郵便番号・住所・氏名・電話番号】を明記した用紙を同封の上、 400-8575 甲府市酒折2-4-5 山梨学院短期大学 食物栄養科 【平成19年度管理栄養士国家試験受験準備研修会参加希望】 宛まで平成19年6月5日(火)必着でお申し込み下さい。
  

問合せ先
山梨学院短期大学 食物栄養科 п@055-224-1400(代表) 
担当:山口  055-224-1646 E-mail k-yamaguchi@ygu.ac.jp



平成18年度(第17回)山梨県栄養士研究発表会及び指導者のための健康・栄養セミナー

と き  平成19年1月14日(日)
ところ   山梨学院短期大学

研究発表演題 発表者
「給食集会の実施」 学校健康教育部会 上野美和
「Y市の食育推進計画 〜たのしい おいしい 和みのまち Y市〜」 行政部会       窪川真由美
「食事バランスガイドの食事評価への活用の試み ー中高年の食事バランスの現状ー」 研究教育部会    藤井まさ子
「大学生の食意識について」 集団健康管理部会 宮下恵理
「気づきから行動変容へのお手伝い」 地域活動部会    清水絹代
「経口摂取のチームアプローチによる栄養・褥瘡改善症例」 病院部会       堀込かずみ
「NSTの現状と課題」 病院部会       平井美樹夫
「食事前体操の取り組みについて」 福祉部会       川村もと江
指導者のための健康・栄養セミナー
演題  「メタボリックシンドロームの栄養管理」
講師  神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部栄養科長 中村丁次先生

    


平成17年度NST勉強会   社団法人山梨県栄養士会

全日程終了いたしました、たくさんの受講ありがとうございました。

  月    日    内               容
1  5月24日(火)

「NSTの重要性」
 静岡県西部浜松医療センター 岡本康子先生

2  6月15日(水) 「水・電解質について」
3  7月26日(火) 「脱水について」
4  9月22日(木) 「静脈・経腸栄養について」
5 10月25日(火) 「NST概論と実際にNSTを稼働させるに当たって」
6 11月22日(火)

「医師の立場から見たNST活動」(案)
 甲陽病院 外科 中沢先生(予定)

会場:第1回目は、紫玉苑、第2目回目からは、ぴゅあ総合
時間:19:00〜20:30
受講希望者は、県栄養士会に申し込むこと 電話055−222−8593



平成17年度(第16回)山梨県栄養士研究発表会発表要旨

                            平成17年11月19日(土)開催

給食の実践内容および実習生受け入れについて
研究教育部会 山梨学院付属幼稚園
小寺 英子

1、施設紹介

本園は、1950年に開園、その4年後より完全給食を実施しております。昨年4月より附属小学校が開校し、現在幼少あわせて約500食を附属幼稚園給食室より提供しております。

2、実習生受け入れについて

本園は、本学短期大学食物栄養科1年生の給食運営実習の受け入れ施設としての役割があります。毎年9月〜3月頃の時期に、約170名の学生が1グループ12名ほどの班に分かれて5日間の実習を行います。

実習の内容は次のようになっています。

厨房に入り、材料の下処理、切り方、調理法を学ぶ。
衛生管理の実際を学ぶ。
クラスに入り食事指導を体験したり、栄養価計算をするなど栄養士業務を学ぶ。

3、実習生の成長

この実習は、栄養士の資格取得のために履修しなければならない2つの校外実習のうちの1つ目であり、実際の栄養士業務を見たり、大量調理を経験するのはここがはじめてという学生がほとんどです。
 また、5日間という短い期間の実習ですので、栄養士業務を深く理解し、自分のものにするということは少し難しいと思います。

 この5日間で、私が学生に望むことは、まず、作成した献立がどのように料理となり、子どもたちの口に入っていくのかという給食の流れを知ってほしいということです。そしてその中で、栄養士はどのような仕事をしているのかを見て、栄養士という仕事にさらに夢を抱いてほしいと思っています。

 実際には、学生たちは5日間で以下のような成長を見せてくれます。
限られた人数、時間の中で調理を終えるためには、作業の効率を考えたり、お互いに助け合うチームワークが大切であることに気づき、その中でスムーズに行動できるようになる。
衛生管理の必要性を理解し、進んで手を洗うなど衛生的に作業ができるようになる。
子どもが苦手である学生も、子どもの特徴を知り、食事指導においてどのような言葉がけをすれば子どもに伝わるのかわかるようになる。
子どもだけでなく、仕事をする仲間など人と接する力がつく。
栄養士の仕事は献立作成だけだと思っていた学生が多いのですが、さまざまな仕事があることを知り、自分に不足しているものに気づいて、短大での学習につなげることができるようになる。

170名の中には、将来栄養士として働く意思がはっきりしている学生もいれば、とりあえず資格を取るために実習を受けにきたという学生もいます。学生の心構えによって成長の様子も違うので、全員がこれらを全て満たすわけではありませんが、ほぼ全員が何かひとつは確実に得て実習を終えていることが伺えます。

4、今後の課題

 今の実習の内容は、調理や片づけを体験する時間が一番多く、栄養士業務を体験する時間が比較的少ないのが現状です。今後、実習内容を再検討し、栄養士業務についてさらに理解できるようにする必要があると考えます。
 また、大人数の実習生の受け入れは、受け入れる側にとって楽なこととはいえません。それが、給食の質に影響しないように、その観点からも内容の見直しが必要であると考えています。
 子供たちにとっては、先生以外のお兄さんやお姉さんと触れ合える楽しい機会でもあります。これから、実習生にとっても、受け入れる側にとっても充実した時間となるように努力していきたいと思います。


平成16年度県民栄養調査の概要について
     行政部会  山梨県福祉保建部健康増進課
                 小 林 治 子

1 調査の対象

 対象地区は、平成16年国民生活基礎調査において設定された単位区から層化無作為抽出した8保健所管内、18地区で実施した。

2 調査項目

 栄養摂取状況調査、身体状況調査(血液検査を含む)、生活習慣調査、子どもの食生活状況調査とした。

3 調査結果の概要

 1)栄養素摂取状況について
   栄養素等摂取量を調査対象者の食事摂取量を参考にみると
エネルギー(熱量)の摂取状況について、
  不足が23%、反対に29%が摂りすぎ
脂質の摂取量について
  脂質エネルギー比が25.2%であり、2025%の適正範囲を超えている。
カルシウムおよび鉄の摂取量について
  50歳未満は男女ともに不足、特に若年層の女性では鉄の充足率は60%を下回る

食塩の摂取状況について
  12.5g(1日当)で前回の調査時(12.9)とほぼ同様、しかし全国の11.2gより高い。

 2)食品群別摂取量について

穀類の摂取量は435g
野菜類の摂取は292g、このうち緑黄色野菜が97gである。

3)BMIの状況

「やせ」は女の20歳代33.3%、30歳代で22.2%であり、20歳代男で25.0%、
「肥満」は40歳代女で31.0%、50歳代男で31.7%、60歳代で34.3

 4)歩行数の状況について

対象者全体の平均歩行数では7311歩であり、男は7632歩、女が6995歩であった。

 5)欠食、外食の状況について (生活習慣調査)                   

毎日、欠食する人は男の2030歳代では4人に1人
60歳以上では 男女とも80%以上が欠食をしない

毎日1〜2回以上外食をする人が2030歳代の男で5人に1人

 6)食品や外食の栄養成分表示につい

栄養成分の表示を参考にしている人は3040歳代の女に多く
いつも・時々を合わせて7割、男では、全体的に少ない

4 まとめ

 今回の調査から、望ましい栄養・食生活の確実な普及・定着が重要であること。
従来から積み重ねてきた、栄養・食生活改善指導・支援事業の有効な取り組みを行う。
「食事バランスガイド」を活用し、「何を」「どれくらい」食べたら良いかと言う「食事」の基本が身に付くよう普及・啓発を展開する。

出前栄養相談(食育)を実施して

                   地域活動部会
                                 横内良子

                                                   

T. はじめに
  食育基本法が制定され、その対象は幅広く、様々な分野での取組みが展開されている。
子どもの生活習慣の基礎づくりは乳幼児期から始まり、主に家庭で作られる。将来の生活習慣病の発症を予防するためには育児中の保護者への食教育は重要である。子どもの食への関心を保護者に理解してもらうことを目的として、県の委託事業である出前栄養相談(食育)を実施し、今回アンケート調査を行った。


U. 方法
  平成16年10月より峡北、峡中地区を中心に13会場で午前中児童館を利用する乳幼児と保護者を対象に、食べることの大切さを親子で楽しく理解できるような内容で実施した。
  まず、挨拶から始まり、県栄養士会として取り組んでいる「食育」について話し、.次に手遊びや歌などで楽しい雰囲気を作り、その後、媒体(エプロンシアター、ペープサート、トーマス号等)を使って、食べ物がうんちになるまでの道すじや食事バランスについて説明した。その後、保護者に対して食の大切さや楽しい食事づくりなど、質問等を含めた講話を行い、最後にアンケート調査を実施した。

V.結果
・アンケートの結果(参加人数 315名 回答率90%)

  1.参加者の内訳(人)

0歳児

17

1歳児

40

2歳児

40

3歳児

54

4歳児

乳幼児合計

152

保護者

130

合計

282

  2今、お子さんの食事の事で困っている事は?(%)

偏食

21.4

食事に関心がない

4.3

野菜を食べない

12.1

よく噛まない

3.6

むら食い

10.7

牛乳を飲まない

3.6

食べ過ぎる(おやつも含む)

10.7

落ち着いて食べない

1.4

食べるのに時間がかかる

7.9

朝食を食べない

1.4

1日の食事の目安量を知りたい

  7.1

食事のマナー悪い

1.4

小食

  5.0

その他

9.4

  3.今日の内容についてうかがいます
     
      手遊びで歌いましょう    エプロンシアター          講話



















4.その他、ご意見、ご感想、ご希望など
・また、この講座を開いてほしい
・エプロンシアターは楽しかった
・食事バランスが良くわかった
・レシピ集を参考にしたい
・アレルギーの指導をしてほしい
・とても勉強になった
・年齢に合わせた内容にしてほしい
・野菜好きな子どもにするには?
・乳児検診時にやってほしい
・良い食事を心掛けようと思った
その他

W. 考察
今回の食育活動は結果からも好評であった。しかし、子育て中の食事に関する悩みは千差万別であり親にとっては深刻な問題である。児童館での食育を機に、親子が楽しく食事の大切さを学び、また、それらの問題の解決にも繋がるよう内容の検討、媒体の工夫、講話等、会員同士アイデアを出し合い、より良い食育活動を展開していきたい。



キープ自然学校での食育の取り組み U

            集団健康管理部会    キープ自然学校
                                大柴 由紀

<抄録本文>
 キープ自然学校は20007月にオープンした宿泊施設で、(財)キープ協会がこれまで蓄積してきた環境教育、青少年教育の実績をもとに体験教育プログラムを提供していくために設立された。標高1250mに位置し、八ヶ岳・南アルプスに囲まれた自然環境豊かな立地条件で、牧草地や動植物豊かな森をフィールドに、幅広いプログラムを実践している。
 さて、自然学校での滞在期間は主に23日が主流であるが、屋内外での体験プログラムと同様、食事の時間も大切な体験の場(プログラムの一部)と考えている。たとえば酪農体験をしたグループには食事でもジャージーミルクのお料理を召し上がっていただく。キープ協会では約170頭のジャージー牛を飼っており、日量1tの乳量を生産する現場の基本は崩さず、参加者にはありのままの姿を見ていただいている。牛舎の清掃作業、放牧・集牧作業、搾乳体験、バター作り体験が主な内容であるが、滞在施設でのお食事も牛乳を使い、またそれをきちんと紹介することで農作業から普段の食事までつながるような献立を提供している。この一連の流れを作るためにはこれを紹介できるスタッフの存在が必要不可欠で、当協会ではそれを“レンジャー”と呼んでいる。キープ自然学校ではレンジャーと厨房スタッフが同じ事務所に勤務しており、日常的に両者がコミュニケーションをとっていることが重要と考えている。
 一方食事の時間が体験の場となるためにはメッセージ性が重要で、キープ自然学校では以下3点をポイントとしている。

@ 自分のおなかに見合った量を、みんなで食べていただく。
A できる限り八ヶ岳南麓の食材を使用する。
B 食後の食器片付けにゴムベラを使用し、汚れを落としていただく。お客様が“自然学校スタイル”に馴染める環境作りに配慮しているが、ここでもホールスタッフの押し付けにならない“インフォメーションが重要と考える。

お客様の反応を見ると(ご利用後いただくアンケート用紙による)、プラスの評価としては野菜がおいしかった、環境に配慮した工夫が良い、薄味でよい。という点、マイナスの評価としては若者層には物足りない(肉がもっと食べたい)、量が足りなかったという点が挙げられる。
 昨今建物のバリアフリーが当たり前になったが、自然学校のように団体を対象とするお食事でもバリアフリーを目指しており、アレルギーや宗教的理由で食事制限がある方のリクエストにも積極的に応えていきたい。
 現在自然学校で使用している食材の76%(20046月現在)が八ヶ岳南麓で手作りされた食材で、たとえば有機無農薬野菜や手作りハム、健康に飼育された鶏肉やその卵、キープジャージーミルクやその乳製品などである。八ヶ岳南麓は環境の循環を考えた農業が盛んな地域であるが、話題となっている「安心・安全」な食材は都心での需要の高まりもあって品薄の状態も見られる。一方で農家の後継者不足という課題もあり、地域の“農”のあり方を考えた食材の調達が今後の課題である。
“食”と“農”をキーワードとした活動は非常に幅広く、食事のみならず農業体験や郷土料理・アウトドアクッキング等のご要望も多い。“食”や“農”に関る人をクローズアップした体験プログラムを今後も展開していくと共に、“食”を通した地域交流も視野に入れているところである。

保育園における食事への配慮
         福祉部会 児童部 大島保育園
                   沢村和子

1.食事計画について
  これまでは給与栄養目標が示され、それに基づいて食事計画をしていました。これからは各施設で、性別・年齢・栄養状態・生活状況などを踏まえて食事計画を策定しなければなりません。
 これまで使用した給与栄養目標の算定基準となった栄養所要量を参照して、食事摂取基準の推定エネルギー必要量、たんぱく質・鉄・ビタミンA・B?・B?・Cは目安量(0歳のみ)と推奨量、脂質・カルシウムは目安量(0歳のみ)と目標量の数値を、それぞれの性別・年齢階級別に比較してください。

●たんぱく質の摂取量
  今回通知された「児童福祉施設における『食事摂取基準』を活用した食事計画について」、2.「児童福祉施設における『食事摂取基準』を活用した食事計画の策定にあったての留意点」には、たんぱく質の総エネルギーに占める割合は10%以上20%未満の範囲内を目安とすると、記されています。
 例えば、12歳男子の1日の推定エネルギー1,050kca1020%のエネルギーは105210kcaです。このたんぱく質は2652gになります。また、これまでの献立作成に使用した12歳の1日のたんぱく質は35gであり、総エネルギーの13%でした。ですから、保育園でのたんぱく質の給与栄養目標は、従来の量で良いように思います。

●生活習慣病予防のねらい
 今回の食事摂取基準は生活習慣病予防がねらいの一つです。子どもの頃から望ましい生活習慣を身につけるよう、栄養計画にも配慮が必要です。食物繊維や「n-6・n-3系脂肪酸」への配慮、また、カルシウムの摂取量を増やし、脂肪エネルギー比率や食塩は控えるよう指導されています。

  なお、食物繊維の数値は示されていませんが、エネルギー1,000kca10gが望ましい目安とされています。

●脂質の摂取量
 今の食生活では、脂質の過剰摂取のリスクが問題となっています。脂質の摂取量は総エネルギーとの比率が大切です。保育園給食でもこれまでは過剰摂取が目立ちました。今後は目標量に近づける努力が必要です。なお、脂質は植物油や魚油の比率を上げる習慣づけをしてください。それには肉類と魚類の使用比率に着目することが大切です。子どもたちが好むからと肉類を多くするのではなく、魚料理の工夫と摂取量を増やす努力をして欲しいと思います。

  また、成長に必要であるのに摂りにくいカルシウムは、健康面や生涯の望ましい食習慣の形成のためにも増やすように努力しましょう。
  今回、ナトリウムは食塩相当量として示されました。薄味に心がけ、おいしいだし汁や食材の味をベースにした食事作りが望まれます。なお、昨今の食生活では炭水化物の摂取量が減っています。炭水化物の総エネルギーに占める比率は、50%以上70%未満を目安として指導されています。主食で摂りにくかったら、おやつなどで摂取量を増やすなど工夫が必要です。

●保育園での給与目標
  年齢階級別の1日の栄養量が算定できたら、保育園での栄養量を算出します。保育園の食事は、1日の食事の昼食とおやつです。そのため、家庭での食事状況を把握した上で保育園の給与栄養量を考えなければなりません。しかし、全施設で家庭での食事把握の調査は不可能と思います。その場合、推定エネルギー必要量と栄養素は1日の13を目安にし、おやつについては、発育・発達・生活状況などに応じて1日の1020%を目安にすれば良いとされています。
 以上を勘案し当面はこれまで使用した給与栄養目標で実施して良いと思われます。

2.運営上留意点

(1)状況の把握と対応
 当面、給与栄養目標を従来の数値で実施するのは前述の食事計画の栄養量の算定の根拠と、これまで摂りにくかった栄養素の量が、今回の食事摂取基準で摂りやすい数値の範囲になったからです。しかし、これまで実施した栄養量の評価(栄養出納や栄養月報などの数値)が、今回の食事摂取基準の考え方に反する場合は注意が必要であり、修正が必要です。
 例えば、これまで脂質のエネルギー比率が高かった場合には、油脂の使用を控えるメニュー作りが急がれます。また、今回のたんぱく質の推奨量が従来の55%くらいになっています。これは食事の洋風化に伴って増加の傾向をたどり、それによる弊害が考えられたからではないでしょうか。たんぱく質源の摂り方にも「喜ぶから」「おいしいから」という考え方は、食事摂取基準には通用しません。当面は、これまで通りの給与栄養量としても、少しずつ減らすことと、特にこれまでのメニューでたんぱく質の充足率が高かった施設は注意が必要です。
 乳幼児は、発育・発達面に個人差があり、食事も個人に応じた内容が望ましく、必要です。これまでも個人に適した内容の必要性が言われてきました。特に、生活習慣病予防を主眼とする食事摂取基準では、個人に適応した内容であることがポイントの一つです。食事の摂り方と、個々の発育・発達・栄養状況などの観察を続けることが要求されます。

 肥満・やせ過ぎなどは、食事の摂取状況などの観察や身体計測と成長曲線の検討で、その指導は可能です。
 アレルギー体質やそしゃく・えん下機能の訓練不足などは、食事との関連があると推測できても、確定的な裏付けは難しいものです。また、生化学検査も不可能であり、指導の徹底は図りにくくなります。このように、食習慣や生活習慣との絡み合いで、発育・発達上の問題点は多々あります。
 各施設では、このような問題点を提起して、その対応方法も論じ合い、それをまとめてマニュアルにすると便利であり活用範囲が広いと思います。食べ物の効果判定は、すぐ結果が出にくく時間を要します。しかし、生涯の健康な身体作りのために、小さな事柄も見逃さずに少しずつ積み重ね、繰り返しながらの対応をすることがすばらしい結果となるはずです。

(2)各職員間の共通理解と連携
 マニュアルに沿っての検討結果で指導が必要となった場合は、その原因の追及が必要です。そして、指導はその年齢階級別の特性に基づいての指導がポイントでしょう。
 例えば、肥満の傾向がある場合は、食事量と運動量のバランスの乱れが考えられることが多いので、すぐ対応することができます。
 しかし、えん下やそしゃくの苦手な子どもの場合は、いくつかの要因が考えられます。一つは、えん下やそしゃく訓練を考慮に入れないで献立調理や介助がされていた場合などが想定できます。このような例の場合には、乳幼児の発育・発達の特性と栄養生理面(発育に応じた体内での栄養素の消化吸収など)を理解した上での対応や食事指導が必要です。
 また、保育士・保健師・栄養士・調理担当者など、それぞれの分野での知識を発表し合うことが大切です。それぞれの分野でのデーターなどは、園全体のデーターとして活用することです。各職域の人が、個々の子どものためにそれぞれの立場で理解し解決することです。
 食事摂取基準は、献立作成者のみが理解するものではありません。食事に携わる全ての職員が共通理解を持って、それぞれの立場で子ども一人ひとりに取り組むことが要求されます。そのためには、施設長を中心に全職員の連携プレーが大切になります。

(3)家庭との連携
 保育園の子どもの食事や生活全般については、家庭と保育園とで担います。この場合、両者が異なった考え方や指導を行うと子どもは戸惑います。家庭と保育園との連携は、子どもの成長のために必須条件です。特に、食に関わることはプライベートのことでもあり、それぞれの考え方もあり、徹底しにくいものです。
 しかし、食事は生涯の健康作りに関係することが多い上、生活習慣病予防のため個々に適した食事の摂り方が問われます。低年齢の子どもは、自身で食事を作り選んで食べることができません。周囲の大人たちの望ましい食事の考え方が、子どもの将来の心身の健康作りにつながることがたくさんあります。家庭への連携は密にし、望ましい食事の摂り方の大切さを強調して欲しいと思います。

(4)食育への反映
 昨今、食に関わることは危ぶまれ、いろいろな場で食育についての話題が取り上げられています。そして、今回、食事摂取基準が出され、一人ひとりが健康について考え直す大切な時期です。
 子どもへの食育は、望ましい内容の食事を自身で選び、自身で食べることを育成することであり、食の自立が目標だと思います。
 乳幼児期の食育は、言葉や書いたものを教えるのではなく、毎食の食事内容がバランスよく、食べることが楽しく、食べることで心が豊かになることを、肌で覚えてもらうことではないでしょうか。
 子どもが喜ぶから提供するという内容でなく、将来を見据えて、子どもにとって今何が大切で、今何が必要かを考えながらの食事作りが、今望まれている食育ではないでしょうか。
 そして、食に興味を持たせることも食育の近道です。発育・発達、年齢に即した内容で食に興味を持つ方法を見出し指導することが、食事摂取基準の考え方に沿う一つの方法がではないかと思います。
  資料については月刊誌「子どもの栄養」から抜粋


業務委託給食

  学校健康教育部会 わかば養護学校ふじかわ分校 

                 川崎 ひとみ

1.はじめに
  ふじかわ分校は、遠距離通学を余儀なくされた峡南地域の関係者から強い要望があり、平成12年度にわかば養護学校(南アルプス市有野)の分校として、知的障害の児童生徒を対象に鰍沢町に設置された養護学校です。県立校としては初めて業務委託給食を実施し、平成13年度からは、社会福祉法人くにみ会通所授産施設「ゆあ〜ずあんどゆうず」に委託しています。

2.経緯
   平成11年 4月 県教委から給食の方式説明会
            高校教育課・スポーツ健康課と甲府市給食委託業者参考見学
   平成11年12月 県教委から分校学区該当児童生徒保護者対象説明会

   平成12年 4月 わかば養護学校で給食調理業務委託
             (契約先:山梨県学校給食共同組合)

      給食食材料費の契約をふじかわ分校給食運営委員会と業務従事者と別途契約

3.学校給食運営
   給食運営委員会 年2回開催
              メンバー(委託契約者、委託従事者、PTA代表、教頭、給食担当職員、栄養士)
   給食部会 毎月1回開催
              メンバー(給食主任、小・中学部給食担当、栄養士)

4.給食運営委員会・給食部会の活動内容
   ・給食献立感想・所見を各学部の反省
   ・給食費請求
   ・来月の献立
   ・来月の行事欠食
   ・その他(年1回給食試食会 アンケート)
   ・月1回各学部で会食

   ・希望献立など

5.業務委託メリット
   ・調理場がいらない
   ・設備・器具等の経費かからない
   ・食材の在庫を持つ必要がない
   ・食材費の契約をするので単価は一定
        ・調理師・調理員がいらない

6.業務委託デメリット
   ・衛生面で管理等の把握が難しい
   ・食数が少ないので、コストが高くなる
   ・食べている子供たちの実態が伝わらない
   ・食べる人が業者を選べない

7.今後の委託給食課題
・形態食の対応(おかゆなど)
肥満食・アレルギー食・糖尿食・特別食の対応
・選択メニュー
・手作り給食(手間)

8.おわりに
  食育は農園でとれた野菜を、給食の食材として使用出来ました。地域の方々との交流の中で、田植えした米・種から手がけた人参・かぼちゃ・葱・苗から薩摩芋など、水やりや土寄せなど、土だらけになりながらも育てた作物が、給食で食べる事が出来ました。地域に支えられ、委託業者の理解あっての実現であり、また校外学習でも、現地へ弁当配達がしてもらえると考えます。行事を設定しやすい、など運営が円滑に出来るよう今後も精進したい。

患者食満足度調査を実施して
               病院部会 巨摩共立病院
                   小 渕 正 子
       共同研究者 山梨勤労者医療協会栄養部会

(一)はじめに
 社団法人・山梨勤労者医療協会の前身母体である、甲府診療所が昭和3061日開設されて、以来「いつでも、どこでも、だれでも、無差別平等の医療を受ける権利を保障する」理念のもと、今日まで50年間の道のりを歩んできました。
  1983年「倒産」という苦い経験をしましたが、このたび創立50周年を迎えることができました。栄養士会の皆様には今日まで温かく見守っていただき、また育てていただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
  現在の社団法人・山梨勤労者医療協会は、甲府共立病院(283床・透析47床昼夜2部制)をはじめ、巨摩共立病院(153床、内医療保険型療養病床48床、透析30床午前・午後、デイケァー57床)、石和共立病院(148床、内医療保険型療養病床48床、透析22床、デイケァー20床、デイサービス18床)、その他医科診療所5施設、歯科診療所3施設、訪問看護ステーション7施設、高等看護学院、その他在宅介護支援センターなどを有する医療機関です。ベッド総数584床、通所95人、人工透析99床、などとなっています。栄養部門に所属している栄養士・調理師は、栄養部会を構成し38名が入院・通院・通所・地域にかかわって奮闘しています。来年度から、3病院をネットで結ぶ新しいシステムを導入して、献立を統一化する準備を進めているところです。そこで現状を把握することが必要と考え満足度調査を実施しましたので報告します。
(二)   目的
 満足度調査を実施することで、@現状を知ること、A改善点をみつける、B今後の献立づくりに反映させる、C更に満足度を高めて治療に貢献する、以上4つの目的で取り組みました。

(三)   調査方法
@ 様式:別紙様式に食種、日にち、朝・昼・夕別を事前に記入
A 調査日:2005928日〜30日の連続した3日間 朝・昼・夕食、延べ9食について3病院同時に実施
B 調査項目:@献立の内容・変化、A食材の内容・変化、B見た目、C味付け、D主食の量、Eおかずの量、F食べやすさ、G配膳時間、H温度、Iその他(記述欄)
C 調査対象:食ありの患者様全員
D 配布方法:配膳時のお膳に載せて配布
E 回収方法:下膳時お膳に載せて返していただく
F 記入方法:患者様の自主性を尊重し、気兼ねなく自由にのびのび書き込めるよう、職員の介入は、しない

(四)   結果
配布枚数3日間延べ4377枚(100%)、 回収数 2037枚(回収率46.54%)、白紙回収された分も母数に集計されている。
@性別分布: 母数 男501  女 583 不明953 (性別比較では男性群に不満足がやや多いものの女性群との差は少ない。)
A年齢別分布: 母数 20未満  53
   2039  79
   4060  185
   60以上  845
   不明   872
年齢別の比較では満足群は60歳以上が50%を超えている。
不満足群では4060歳が23%と最も高いのが特徴です。
不満足群の年齢別項目別比較:献立は20歳未満が50%をこえており、最も高いことがわかりました。
B食種別分布: 母数 常食 349  全粥食 221  心臓食208  
   軟菜 
129  透析  142  糖尿 183  その他
6食種はわれわれが知りたい食種を抜粋しましたが、たまたま数字の大きいものと一致しました。
 不満足群の食種別、項目別比較:透析群は献立、食材、見た目、おかずの量、食べやすさ、についての不満足割合が高く、常食群は味付け・献立に不満が多く寄せられている。糖尿群では先ず味付け、心臓群ではいずれの項目もほぼ平均的であり・全粥群は全体的に見てどの項目も7%以下であり不満足の割合が低くなっている。
C朝・昼・夕別分布: 母数 370
 満足度群では各項目ほとんど差がないのに対して、不満足群では朝食に集中していることが分かりました。

(五) 考察
@ 年齢別項目別の不満足群について、20歳未満群が献立・味付けの点で高いのは、小児科が含まれており年齢幅が広いので、要求の度合いの違いによるものではないかと思われる。
A 食種別に見ると透析群の不満足群が目立っている。すでに透析は食事代が自己負担になっているので権利意識の高さからくるものと、特別な食事であるがゆえに、ごく自然といえるかもしれない。常食群で高いのは献立と味付けであるが年齢20歳未満とリンクしていること、また家庭食に近いこともあり、同等の内容が求められているのではないか。糖尿群で味付け、主食の量、おかずの量に不満足が多いのは、主にカロリー制限から来るものと考えられる。
B 朝食に不満足が集中しているのは、夕食後の時間が長く一般家庭に比べて朝食時間が遅いこと、朝食調理は職員の出勤人数や時間的制約から、比較的簡単で手がかからない献立になっているからではないかと思われる。

(六)まとめ
 評価項目中の「ふつう」はあいまいな表現であり、どちらかというと満足、どちらかというと不満足という表現にして満足、不満足の振り分けをしっかりしたほうがすっきりすると思われた。年齢の分け方について、60歳以上を1つで良かったのか疑問が残る。
 白紙回答が多かったのは職員が介入しなかったので、高齢化や重症化で、自力で記入出来ない層が多かったとも思われる。
 集計においても白紙回答を「不明」で処理し、母数に含めたので正確性を欠いたかもしれない。
 今回、このような大掛かりの調査を実施したことの成果は、何といっても現状が把握できたことである。満足度平均52%、不満足度平均12%が、高いのか低いのか全く見当がつかないが、これからの目標を設定する上で役に立つ指標と思われる。これからの課題は個々の各項目について、不満足の原因を各病院単位で更に分析して、それぞれの問題点を明らかにすること、来年度から3病院をネットでつなげて献立の統一化を導入するに当たり、献立作りに反映させて、よりおいしくて治療に役立つ食事を一層追及して、満足度を高め治療に貢献することである。

(七)おわりに
 栄養部門をめぐる情勢は極めて厳しいものがあります。
 来年4月の診療報酬改定では特別管理加算が食事療養費に組み込まれ、まるめとなるほか選択食は保険からはずされて自己負担になり、食事代は一食ごとの算定となる情報もあります。また食事代が全額自己負担となる時代が、政治の流れが変わらない限り、いずれ近い将来、足早でやってくることでしょう。今でさえ赤字なのにこれから先栄養部門が存続できるかどうか、大きな岐路に立たされています。そういう中で委託に切り替えている医療機関も増えてきています。自己負担になっても患者様に支持される食事が提供出来る力量をつけなければなりません。これからも更に努力・研鑽したいと思います。

向徳舎 給食の実践内容について
               福祉部会 向徳舎
                    広瀬美雪

1.施設紹介
 知的障害者更生施設向徳舎は、18歳以上の知的障害者を入所させ、これを保護すると共に、その更生に必要な指導及び訓練を行う事を目的に、平成154月に開設された生活施設です。甲府市向町という交通の便の良い場所にあります。平成1711月現在、入所者50名、通所者1名、合計51名の利用者が、平日は園芸班・軽作業班2組・飼育班・薪班に分かれて作業に取り組み、またクラブ活動や行事を通じ地域社会との交流を図っています。和・愛・汗の基本方針を大切にしながら、職員は、利用者の人権と人格を尊び、社会自立を目指し、日々笑顔で健康で心豊かな暮らしができるよう支援に取り組んでいます。

2.給食の取り組み

 向徳舎の利用者は、18歳から66歳という大変年齢の幅が広く、嗜好も多種多様です。食事内容では、DM1600kcalの制限食の方が1名いるのみで、常食の方ばかりです。個人の摂取機能に合わせた調理形態にする事で同じ食事も全員においしく食べてもらえるように努め、又年に2回の嗜好調査の実施で、出来るだけ希望に沿い、バラエティに富んだ献立作成にも努めています。利用者さんにとって非常に関心の高い食事をより豊かに楽しい時間にできるよう、以下の事に取り組んでいます。 

@ 男女別・年齢・身長体重を考慮し、個人毎の基準量を算出し、形態を4種類に分けています
A 毎月1回づつの選択食と食事とおやつのバイキング食の実施
B 行事食の充実
C 作業班の生産物の活用 (飼育班から鶏卵・園芸班から農産物)
D 家庭科クラブ内での利用者さんとのおやつ作り

3.体重の変化に伴う食事量管理
 平成15年開設当時は肥満の利用者が多く、男女合わせて40%以上の利用者が肥満体系で利用者さんの間食やジュース食事量について考えさせられました。生活習慣病対策の為にも、それまであったおかわり制度を廃止にし、食事を見直し、買い食いのおやつやジュースも支援員さんの協力を受け回数や量を減らして頂いた所、一年間で約8kgの減量に成功をした利用者さんもいるなど16年度は全体の14%まで肥満の方が減少しました。しかし、年齢や体重に沿って算出した食事量だけでは痩せ過ぎてしまう方も出てきた為、これまでの食事量を参考に痩せ過ぎない様に、太らない様に考えながら、食事量に変動を持たせています。また、作業も活発になり、毎朝のラジオ体操も定着し、体を動かす事が増えてきました。体を動かすことでストレスを発散し、エネルギーも消費した上で、お腹を空かせて食事を食べてもらいたいと思います。
今後の課題

@ 利用者の食事内容、形態や量にかんする更なる個別対応(軟食の導入)
A まるのみや早食いでない、「噛む」事を習慣に
B 健康と食事の結び着き、食事に関すマナーをどう理解してもらえるか
C デイサービスでの食事管理・健康管理





成15年度(第14回)山梨県栄養士研究発表会発表要旨

1 食に関する指導の充実  〜指導案と教具作り・実践へ〜
学校健康教育部会 韮崎北西小学校 横森千代子
須玉小学校  藤原りつ子

 子供たちを取り巻く、社会的環境は最近の多発している事件を通してみると、決して良い環境とはいえません。このような環境を生み出した原因のひとつとして「食」の乱れが度々話題になります。
 「食」は人間が生きていく上で基本的な営みです。健康な生活を送るためには、健全な食生活は欠かせないものです。それと同時に将来の食習慣の形成に大きな影響を及ぼすものです。近年、子供たちの食環境は、様々な問題を抱えおおきく変化しています。
 間食や外食の増加・簡単で手軽なファーストフードの普及・和食料理より洋食料理を好む傾向・こどもの嗜好中心の家庭料理などがその例です。
 今、子供たち一人一人が、「食」に関する正しい知識を得て、実践できる「自己管理能力」の育成が必要になってきています。そこで、食に関する指導の充実を図り、指導案と教具づくり・授業実践へ取り組むことにしました。
 研究内容としては、食育エプロン「食べ物のの たび」という教材を使って学級活動用指導案作成と事業実践を学級担任(2年生)とティーム・ティーチングという形で行いました。食べ物が口の中に入り、食道・胃・小腸・大腸をへてウンチになるまでを、わかりやすいように、担任とのかけ合いで展開させていきます。こどもたちは、初めて見るお腹のなかの様子にとても関心を示し楽しい学習ができたようです。
 こどもたちに視覚を通すことにより、食べ物が口から入り身体の中でウンチになるまでを、わかりやすく理解させることが出来たと思います。授業実践後、子供たちの感想には、野菜をきちんと食べないと良いウンチが、でにくいことや、好き嫌いなく食べないと健康には、なれない等のことが書かれていました。狙いを確実に達成できました。
 子供の前で話すこと、子供目線ではなすことのむつかしさをつくずく思いしらされました。しかし学級担任のすばらしいフォローがあり、大切なことは伝えられたのではないかと思いました。       



2 受動喫煙防止対策の推進
行政部会 富士北麓・東部地域振興局健康福祉部
  吉田保健所  小林治子

本年5月1日から健康増進法が施行されました。
 この法律では、不特定多数の人々が利用する施設等の管理者は受動喫煙の防止に努めなければならないという規定が整備されました。
保健所では、喫煙は喫煙者自身の健康障害だけでなく、周囲の人が被る受動喫煙も疾患の危険因子となることから、地域全体の健康問題という観点でとらえ、環境整備に重点をおいた次の喫煙対策を実施しています
@ 公共施設における禁煙・分煙の徹底(受動喫煙防止)
A 未成年者の喫煙防止(タバコを吸わない)
B 禁煙教育・禁煙希望者支援(禁煙サポート)

平成15年 保健所の喫煙対策の取り組み経過

 月        保健所の取り組み     取組の展開・成果
 5  健康増進法施行(受動喫煙防止対策について) 市ヘルスメイト研修会において健康増進法周知
関係団体へ健康増進法(受動喫煙防止)について説明 吉田商業高校PTA保護者会禁煙講習会
 6   富士吉田合同庁舎 全館終日禁煙実施(2日) 忍野村立中学校禁煙講習会開催
  保健所管内ヘルスメイト協議会へ
 7 西桂町健康づくり推進協議会にて受動喫煙防止対策説明 山梨県栄養士会吉田支部へ 協働要請
国立保健医療科学院・禁煙コース受講(小林) 西桂町教育委員会に学校内禁煙を要請
 8    保健所内禁煙推進会開催  
 合同 庁舎利用者への説明会 (デイ・ケア等) 南都留歯科医師会へ協働要請
富士吉田合同庁舎分煙室設置に向けて対応(業者見積等) 新人調理師研修会にて健康増進法の周知 富士五湖調理師会へ協働要請
 関係団体へ受動喫煙防止対策の協力参加依頼
 9 忍野村健康づくり推進協議会にて受動喫煙防止対策説明 西桂町で
 ○1日より保育所・小・中学校校舎内禁煙実施、
 ○事業所・官公庁等へ受動喫煙防止アンケート実施、  ○小・中学校児童生徒喫煙状況調査実施
10    県との調整(庁舎禁煙実施に向けての対応等)  
 先進地(浜松市)視察・研修  
 市町村、小・中・高等学校禁煙指導者講習会開催 忍野村老人クラブ研修にて健康増進法周知
  医師会へ協働要請
11  保健所内禁煙推進会開催 市連合婦人会研修会にて健康増進法周知
 関係団体へ受動喫煙防止対策の協力参加依頼  
12 富士吉田合同庁舎禁煙(分煙室3階設置)  
まとめ
この事業を実施するに、経過・影響・結果までを考慮して地域・住民・関係団体への働きかけのプロセスが重要となることから、喫煙対策の目標を確認し講習会を実施したところ上司(首長・校長等)が喫煙者だと禁煙推進が難しいことや、自動販売機などの問題も有り、地域全体での取組の必要性を再確認しました。また、「できるところから実施する」を基本に環境整備の推進を図ることの重要性を痛感しました。



3 短大生の食生活習慣が歯科疾患に及ぼす影響
研究健康教育部会 山梨学院短期大学
   藤井まさ子

T.はじめに
 生活習慣病の予防は急務となっており、厚生労働省が平成12年3月に発表した「健康日本21」では、9つの分野にわたって生活習慣の改善、危険因子の低減、疾病の減少に向けて取り組みを進めている。これらの中で「歯の健康」に関する分野は、幼児期から高齢期までの健康を支える上で重要な分野である。本分野では幼児から学童期と成人期以降の目標は示されているものの、永久歯がそろう学童期以降の思春期から青年期についての目標は示されていない。また行動目標として示された主な内容は、う蝕を誘発する甘味飲食物の過剰摂取制限、歯口清掃による歯垢の除去及び強化対策(フッ化物の応用)と喫煙が歯周疾患に及ぼす影響についての知識の普及である。食物摂取の入り口となる口腔内の健康状態を高齢期まで長期保持するためには、甘味飲食物の摂取以外にも食生活及び生活習慣などのあり方は重要であると考える。そこで食生活習慣が乱れやすい青年期における口腔内の状況について、食生活習慣との関わりを検討したので報告する。
U.方法
 食生活及び生活習慣・喫煙等に関するアンケート調査は、短期大学2年生277名を対象に平成14年4月〜5月に実施した。
 生活習慣が口腔内に及ぼす影響に関する検査(平成14年11月実施)は、口腔内検査対象者(20名)について、う歯数・処置歯数・歯石の有無・歯肉の状況を歯科衛生士が調査した。口腔内の検査内容は、唾液分泌量・唾液緩衝能・口腔内細菌(ミュータンス菌、ラクトバチラス菌、歯周病菌)検査である。上記検査項目について、食生活習慣等(日内変動、朝食の有無、喫煙者と非喫煙者の比較、喫煙者が禁煙した場合の変化、野菜・果物の摂取不足者に野菜・果物を付加した場合の変化)による影響を観察した。
V.結果及び考察
 朝食の有無(3名)では、朝食摂取時のほうが唾液分泌量・唾液緩衝能とも高く、細菌数が少なかった。朝食摂取は、水分補給と咀嚼による唾液分泌量の増量だけでなく、口腔内疾患の予防にも効果があると考えられる。
非喫煙者(3名)と喫煙者(3名)の比較では、唾液分泌量が喫煙者は非喫煙者の約半量で、細菌数も多かった。喫煙者は唾液分泌量が少ないために、口腔内の洗浄効果は低く、唾液緩衝能に非喫煙者と差はなくても口腔内全体のpHを中性に戻す力は弱いことが考えられる。喫煙の影響をさらにはっきりさせるために、喫煙者(1名)に禁煙してもらい、比較したところ唾液分泌量・緩衝能・細菌数ともに禁煙10日目から改善傾向が見られた。
非喫煙者のなかで唾液分泌量が少ない者は、野菜・果物の摂取量が不足している者であった。そこで唾液分泌量の少ない非喫煙者と喫煙者に、昼食時に毎日きゅうりまたはりんごを食べてもらい、3日後の昼食前後・1週間後の昼食前に検査した。非喫煙者においては、分泌量及び緩衝能改善と細菌数の減少が認められた。しかし喫煙者においては改善が見られず、口腔内衛生においては喫煙が最も悪影響を及ぼすことが考えられた。
 以上より、朝食の欠食、野菜・果物の摂取不足、喫煙が口腔内の健康状態に影響を及ぼすことが示唆された。



4 食教育活動
地域活動部会 立川聖子
古屋洋子

 地域活動部会甲府支部の集まりの時に、保育所での勤務や検診後の栄養指導、乳幼児検診、病院や医院へ出向いての指導の中で、子供達の健康状態の悪化、生活習慣病増加の現状が出されました。子供の頃からの生活習慣の大切さを痛感して食育活動を始めましたが、甲府支部だけでなく県内の各地を対象に、食育の輪を広げていこうと計画しました。栄養士のいない地域の児童館利用者の親子を対象に、エプロンシアターで消化吸収や食品の栄養素等について知ってもらうため、0才〜3才児と親子40名〜50名の参加という状況を考慮し、子供達を飽きさせぬ様に、内容や言葉の表現を易しくして、親に伝える事を目標にしました。子供達を集中させたり、親睦を図るために、手遊びや歌などを取り入れるよう工夫しました。
 食品の栄養素を理解してもらうため、トーマス号の汽車を作り、フェルトで作った食品や、フードモデル、本物の果物や野菜をその中に入れて食品を赤、黄、緑に分けたりしました。また食品分けを大きく紙に書いて掲示しました。
 子供達は内容を完全に理解する事はできなかったかもしれませんが、興味深く見ていたし親の反応も感じられたので、やって良かったと思いました。
 エプロンシアターを終えてから、相談交流会を設けました。児童館の先生が子供達を見ていてくださったり親子いっしょに参加した人もいました。質問が出たのは、離乳食のすすめ方や食事を取らなくて困ること、アレルギーの事等でした。私達は日々のしつけの中で「いただきます」を言うこと、食物に感謝する心や、よくかむ習慣を身につけることの必要性や、あごや歯の発達について話し合ったり、ゆったりと子育てする事をすすめたりしました。
 町で乳幼児検診等も行われている様ですが回数等少ない様で、たいへん感謝されました。レシピを配りましたが、食品の栄養素表や必要カロリー表、1日に何をどれだけ食べたらよいか、献立のレシピが欲しいとの要望に応じました。所要時間は1時間くらいでやっています。
 甲府支部では虫歯についてや風邪の予防についても取り組んできました。エプロンシアターで幼稚園でも保育園でも行いましたが、園児の反応が良く、やりがいがありました。
 幼稚園の役員をしている仲間の一人が、ほかの役員をしている母親何人かに伝受して、子供達の前でエプロンシアターをしたそうですが、栄養士のいる市町村でも仕事が忙しく手がまわらないのが現状で、焼け石に水の状態なので、このような広げ方もよいのではないかと感心しました。
 いつもご協力下さいます保健所や栄養士会事務局の皆様に感謝致します。



5 ほうとう血糖自己測定に取り組んで パートV
病院部会 山梨県立中央病院
平井美樹夫

1 はじめに
病院部会では、栄養指導の現場で活かせるように、会員自らが被験者となり実際の食品を摂取し、血糖値の変化を測定する研修を一昨年から始めた。前回は主食を中心に実施したが、麺類の中でほうとうとうどんにかなりの差が出たため、今回はその原因を探ってみることとした。
2 方  法
平成15年7月15日午後1時30分、女性会館調理室に昼食を抜いてきた会員16人に集合してもらった。簡易血糖測定器「ニプロフリースタイル」(ニプロ株式会社提供)により各自空腹時血糖を測定してもらい、その後ほうとうA(短期煮込み)・ほうとうB(長期煮込み)・うどん(ゆで)・うどん(乾麺)の中から1品を食べてもらい、30分後、1時間後、2時間後の血糖値も自己測定してもらった。なお今回は麺の差をはっきりさせるため、具は無しで味噌で味付けした単純な煮込みタイプの麺とした。
3 結  果
 同量の糖質で比較すると、煮込みの時間の差によるほうとうの血糖上昇では長く煮込んだほうがやや高かった。これは煮込み時間が長いほうが柔らかくなり、消化吸収が早くなったと考えられる。うどんでも乾麺より茹でた物の方がやや血糖値が高かった。
ほうとうとうどんの比較では前回のような差はつかなかった。
GI値を計算しても、前回と逆にほうとうの方が低くなった。
4 考  察
今回の結果が前回の結果と逆になったのは、血糖値の変化の個人差が大きいことや、麺の煮込みの時間が統一されていなかったことが考えられるが、ほうとうAとBの差を考えると、やはり個人差が一番大きいとかんがえられる。今回は1種類の食品について4人で食べてもらったが、人数をもっと増やす必要があると思われる。また個人差にどれくらいの幅が出るのか、GI値の活用にはどれくらいの個人差を考慮しなければならないのか、といった疑問が出てきた。



6 当院における糖尿病療養指導士の活動報告
病院部会 鰍沢病院 真野喜比兒

1 目的
 当院では以前から糖尿病教育入院に対して内科医を中心に2週間のクリニカルパスを導入している。管理栄養士としては参画していたが、糖尿病療養指導士(以下、CDEと略)として参画したことが、より患者本位のチームアプローチとなったこと、及び医師・CDEが連携したことによる糖尿病治療への有用性とCDEの方向性について報告する。
2 方法
 糖尿病患者に対するCDEが関わる治療へのアプローチと啓蒙活動に関して,内科医師を含む当院所属のCDEとの定期検討会を平成15年7月17日から週1回開催。
3 参加者
 内科医師及び糖尿病療養指導士6名
 (CDEの職種:看護師3名、薬剤師1名、臨床検査技師1名、管理栄養士1名)
4 活動内容
 @クリニカルパスの見直し。
 A継続栄養指導のマニュアル化。
 B糖尿病週間での催しの計画。
 C健康診断後のフォローアップの検討。
 D当院ホームページによる糖尿病の実態の掲載とCDEの紹介の検討。
  定期検討会では基本的に各職種ごとに活動内容の計画を立て、検討会出席者と協議 し実施後に評価。
5 まとめ
 我々管理栄養士を含むコメディカルは「医師の指示の元において・・・」という定義を前提とし医療技術を行なうのが常である。そしてそれが固定概念となり、クリニカルパスにおいても各職種がそれぞれに医師の指示を受け,それぞれに糖尿病患者へアプローチする形態が日常化していた。
 しかしCDEの認定制度が定められ、どのような活動が望ましいのか紆余曲折する中、当院では内科医を含めた定期検討会を開催することとなった。それによりクリニカルパスにおけるコメディカル同士の連携がもたれ、糖尿病患者をより全体的、個人的に把握することができ充実したアプローチを実施することが可能となった。
 先日の糖尿病週間中には医師を含むCDE全員が、来院患者様に無料血糖値測定の実施、食品エネルギー量を具体化にした展示を行なうと同時に、院内無料相談会を開催する運びとなった。糖尿病患者はもちろんその家族、及び当院へ来院する一般患者や面会者においても広く糖尿病への理解を得ることができ、本来のCDEの活動として糖尿病患者のみへのアプローチだけではなく、結果的に糖尿病予防も視野に入れた啓蒙活動となったと思われる。今後は療養指導はもちろん、地域との連携を一層密とした生活習慣病対策のマニュアル作りを検討し、糖尿病罹患率の低下に努めることが重要課題であると考えさせられた。これまでのCDEの役割・活動内容の不明確な部分が、組織に所属するCDEとしての位置付けに新たな方向性を見い出せたのではないかと思われる。



7 普通食と行事食の摂取量の違い
福祉部会 特別養護老人ホーム
春光園 井 田 元 子
発表者 福祉部会長  斉藤正治

 最近の特別養護老人ホームは高齢化が進み、同時に嚥下困難者の重度化の傾向にあります。飲み込みが悪い場合、介助する職員も慎重な対応が必要とされ、本人はもちろん苦しく、摂取量も少なくなり、栄養状態も悪くなってきます。食事を提供する側としても十分な配慮を必要とされます。
 水分の摂取も困難な利用者がますます増え、どのようにしたらスムーズに摂取することができるか検討し、トロメリンではなく、現在は寒天で固めて提供しています。
現在、利用者の食事形態の状況ですが、50人中、常食12名,きざみ食19名,超きざみ食2名、ミキサー食12名、ペースト食5名です。又,水分をゼリー状にして提供している人は13名います。今後もゼリー状になる人数が増えると思われます。
 当施設の年間の行事食としましては、月1回の誕生会、お正月のおせち料理、節分、
ひなまつり、彼岸の法要、端午の節句、お好み食堂、お盆の法要、ぶどう狩り、クリスマス会など、他にも多数あります。その中でも身近におこなわれている行事食は誕生会です。9月には敬老の日祝膳、10月には24周年の創立記念と誕生会をかねての行事食を行いました。献立内容は次のとおりです。
 敬老の日祝膳     混ぜ御飯、紅白卵の清し汁、刺身(鮪、蟹と三つ葉)
               蒸し豆腐、里芋とあなごの煮物

 創立記念祝膳    鮭といくらの混ぜ寿司、帆立しんじょ清し汁,蓮根のはさみ揚げ、
              芋田楽、鮪の酢味噌和え、ミニケーキ、みかん

 行事食の日は朝から準備におわれますが、ほとんど当日に仕込みを行って出来るものをかんがえています。決まった時間のなかでの準備・作業なので、短時間に豪華でおいしくたべやすいものになってしまうため、マンネリ化しないように献立を考えています。
 残食率につきましては 
  普通食 主食一人当たり約10〜20グラム,副食約20〜30グラム
  行事食 主食一人当たり約 0〜20グラム、副食約10〜20グラム
 特に主食は白飯より味付き御飯や、寿司などの摂取率がとてもよくほとんど残食はありません。ミキサー食、ペースト食は現在フードカッターを利用し細かくしていますが、今後副食もゼリー状にしていけるような取り組みも検討していき、誤嚥を防ぎ、利用者の方に美味しく食べやすい食事を提供していきたいと思います。



8 平成14年度健やか山梨21健康づくり実践事業「いきいき健康チェックコーナー」を実施して
山梨県栄養士会事務局 遊佐渚

 健やか山梨21健康づくり実践事業の一環として、山梨県栄養士会が協力した「いきいき健康チェックコーナー」は平成13年度から毎年実施してきた。今回平成14年度に実施した結果について報告する。
 山梨県民の健康や栄養に関する改善意欲を高めるため、県民の生活習慣病の第一次予防としての食の重要性を広めるため、各職域の栄養士の専門性を発揮してもらい、平成15年2月1日〜28日間の毎日11:00〜15:00まで山梨県情報プラザ一階で行った。
 実施の方法は対象者に食生活診断記入票(別紙1省略)に記入してもらい、「食生活診断ソフト」によりパソコンで打ち出しをし、結果表(別紙2省略)により個別に説明、相談に応じるという形式をとった。期間中の結果について報告する。
☆「いきいき健康チェックコーナー参加人数、病態別相談件数は次のとおりである。(別紙3省略)
 1ヶ月の参加者は1049人、病態別相談がそのうち40パーセントをしめていた。
☆パソコンによる食生活診断の集計は次のとおりである。(別紙4省略)この集計をグラフで表してみると次のような結果であった。
 参加者の81パーセントは女性であった。年代については50代が36%、70代が30%であった。
 食品群別摂取状況のチェックについては、次の表のとおりです。     
1 肉、魚、卵、大豆及びその製品 毎食が44%
2 牛乳、乳製品、海藻 毎日が68%
3 緑黄色野菜 毎日2回以上が43%
4 その他の野菜 毎食が44%
5 果実 毎日1回程度が50%
6 米、パン、めん、いも 毎食が79%
7 菓子(嗜好飲料、アルコールを含む) 毎日1回程度43%
8 油、バター、マヨネーズ 毎日1回程度35%
次に生活習慣をチェックする質問に対しての結果はグラフのようにどの項目も過半数以上が良い習慣に○がついているが、外食をする傾向はやや高く、運動の習慣についてはやや低い傾向がみられた。
 個別相談には時間を要するが、参加者より病態別の相談が大変理解がえられて喜ばれたようであった。
  これらの結果より不特定多数の対象者への食の重要性を広め、健康、栄養にかんする改善意欲を高める機会を提供する方法として、栄養士の専門性の技術をPRするチャンスとなることと考える。栄養士会の公益事業としての社会活動への一つとして、今後もこの活動を会として協力していきたいと考えるのでこの場をお借りして、今後も各職域の会員のご協力をお願いします。





 平成14年度(第13回)山梨県栄養士研究発表会発表要旨 (平成15年2月19日実施)
 

1 総合的な学習の時間におけるT・T授業の実践
  〜おやつの問題に着目して〜
  田富小学校 清水里江子
  題材名 「おやつの上手な取り方について考えよう」
日     時 平成14年10月31日 5・6校時
場     所 田富小学校  家庭科室
指  導  者  教諭 小野 成美   栄養職員 清水里江子
指 導 対 象 田富小学校  5年2組  児童30名
本時の展開
過程 学 習 活 動 支 援 及 び 留 意 点 備  考
つかむ  おやつの役目について考える。  なぜおやつを食べるのかその役目について考えさせ、知らせる。  

深める

 3日間のおやつ調べの結果について考える。

 どんなものを多く食べているかわかるようにするため、白板にもってきたおやつのパッケージを張り付け見させる。

おやつ
調査票
パッケージ

 白板を見て気がついたことを発表しよう。

 スナック菓子やチョコレート、ジュースなどが多いことに気づかせる。
 揚げ物は油、甘いものは砂糖が多く使われていることに気づかせる

 

  

 以前のアンケートの結果について知らせる。 

集計表

 揚げたおかし、甘いおかしや飲み物にどのくらいの油・砂糖が使われているか見てみよう。

 チョコレート1枚・ジュース1本に入っている砂糖の量、ポテトチップス1袋分の油の量を見せ、多いことに気づかせる。

砂糖

おやつ
実物

 1日にとっていい油や砂糖の目安量について知ろう。

 一日の望ましい摂取量を知る。

 

 とりすぎると体に良くないことを知ろう。

 生活習慣病などの害について知ることで、なぜ食べすぎは良くないのか気づかせる。

資料

 自分が食べたおやつの脂肪・砂糖の量を知ろう。

 ひとりの児童の例を取り出し、計算してみる。

 
   自分のおやつ調査カードを見て実際にとった量を計算させ、自らのおやつの取り方を振り返らせる。 ワークシート
まとめる

 これからおやつを食べるときどんなことに気をつけたらよいか考えよう。

 おやつの取り方をまとめさせる。 ワークシート

 簡単にできる手作りおやつについて知ろう。

 フルーツカナッペ・ヨーグルトシェイクの作り方を知り、作ってみようという気持ちを喚起させる。

 
 実際に作って、食べる。

 グループごとにおやつを作り食べる中で、手作りの良さや自分でもできるということに気づかせる。

おやつの材料





  

2 「旬の野菜料理カード」配布による料理普及活動の効果
    新井 孝子・根津 直美(塩山市保健福祉センター)
    塩山市食生活改善推進員会
目的

  塩山市は、市民の食生活の実態を踏まえその質の向上を目的とし、市の外郭団体である食生活改善推進員とともに様々な活動に取りくんでいる。平成13年度からは、市民の野菜摂取量が各年齢層で目標量(健康日本21で推進している量)の30〜40%を下回るという調査結果*に基づき、各年代別に野菜摂取量の目標値をたて、2010年までにそれに近づくことが出来るよう支援活動を展開中である。本報でとりあげた「旬の野菜料理カード」の配布もその一つで、夏の忙しい時期ほど粗末な食事になりやすいという実態に基づき“夏野菜がたくさん出回る時期により手軽に出来る料理を普及する”という目的で実施したものである。カードの作成及び配布方法に工夫をすると情報支援型の活動でも対象者の行動変容に結びつくのではないか、という仮説のもと対象者及び食生活改善推進員双方にアンケートを実施し検討してみた。
[*H12年度食生活改善推進員による市民の野菜摂取量調査等]

方法

 カード作成にあたり「料理内容が一般的なものであり、作り手が見てわかりやすいものであること」を主条件とし、次の日程で実施した。 

平成14年4月 夏野菜を使ったレシピの募集(食生活改善推進員180名への呼びかけ)
5月 料理カード作成委員会(各地区理事と事務局)を設置し、8種類のレシピの選出並びに作成
7月下旬〜8月上旬 食生活改善推進員(180名)が1人あたり8種類のカードを5枚ずつ持参し、近隣の市民に使い方など説明しつつ配布
8月下旬 配布した対象者に食生活改善推進員が聞き取り調査を実施、推進員自身も活動の自己評価
9月 アンケートの一次集計
10月 健康フェスティバルで市民にアンケートの中間報告実施
11月〜平成15年1月 アンケートの二次集計
4月 食生活改善推進員会総会の場でアンケート結果の最終発表・今後の活動検討の予定
結果

  アンケートを集計した結果、配布世帯数は1285世帯{塩山市の14%}で、対象者は40・50代が60%を占めており、そのうち68%が“なす・きゅうり・トマト・ピーマン”などの野菜を栽培していることがわかった。
  料理カード活用状況  :一番多く活用されたのは「なす料理」で80%の人が活用、一番少なかった料理は「トマト料理」で52%だった。このうちくり返し作られる料理内容を分析してみた結果、1)なるべく「なじみのある料理形態」で、目新しさを追加した内容にすると頻繁に活用されること、2)なるべく身近にある材料で、その品数があまり多くならないよういするとよいこと、3)自宅で野菜の栽培等をし、いつでも欲しいときに材料が手に入ることということがわかった。
  手軽さ・おいしさ  :手軽であると感じた順位は、料理カードを活用した順位とほぼ同じだった。また、おいしさは、料理内容により年代の差が生じることがわかった。
  活用しなかった訳  :多い順に、忙しいから・嫌いな料理があるから・材料が揃わないから・嫌いな調理法だから・見た目がおいしそうでないからがあげられた。
  今回の活動を担当した推進員の自己評価は… 配布方法 では、簡単・普通と思った人が86%   意図の伝達 で、よく伝えられた・まあまあ伝えられたと思った人が77% きっかけ作り では、充分なった・まあまあなったをあわせて68%いた。推進員が今回の活動を比較的高く自己評価したことから、これらの活動が推進員としての自信につながったことも伺える。
  (アンケート内容・結果並び考察の詳細については別紙参考)省略


3 Y大学生の健康と食生活に関する調査―1984年度と2001年度の比較―
  山梨学院短期大学食物栄養科 深澤早苗

<目的>
 大学生は日常の生活行動を自己意思で決定する。学業のほか、サークル活動やアルバイトなど行動範囲が広がるため生活習慣が乱れやすい。また、身体的異常が少ないため、健康感や健康行動は非常に低い。大学生の食生活状況が
17年前の学生に比べてどのように変化しているのか、実態把握を目的に調査した。
<調査方法>

(1)1984年度調査
 
1984年4月下旬〜5月上旬、Y大学1年生男子192名を対象に、身体状況、食生活・食品摂取状況、食に対する意識や考え方について、アンケート方式により調査を実施した。
(2)
2001年度調査
 
2001年5月下旬〜6月上旬、Y大学1年生男子165名を対象に、1984年度調査とほぼ同一内容でアンケート方式により調査を実施した。
<結果>

1.身体状況については、1984年度では、身長170.5±5.6cm、体重64.1±10.2s、BMI22.0±3.22001年度では、身長171.5±6.4cm、体重64.6±10.0s、BMI21.9±3.0と、大きな差はみられなかった。
2.生活状況については、
1984年度では、起床時間7:24±0:45、就寝時間23:47±0:50、睡眠時間7時間36分±58分、2001年度では、起床時間7:37±1:18、就寝時間23:52±1:22、睡眠時間6時間45分±73分と、それぞれ有意差が認められ、2001年度の方が就寝時間は遅く、睡眠時間が短くなっていた。睡眠時間が7時間未満の者は198415.0%に対し、2001年度は49.4%と多かった。
3.朝食の摂取状況では、「毎日食べない」は1984年度31.7%に対し、2001年度は42.5%と、欠食者の割合が増加していた。なお、欠食習慣を2001年度に質問したところ、「小学生から」9.4%、「中学生から」15.6%、「高校生から」25.0%、「大学生になってから」50.0%であった。自分で料理を作るかについては、1984年度では「はい」62.4%であったが、2001年度では47.5%と低かった。料理を「親から学ぶ」と答えた者は、1984年度では64名であったが、2001年度では20名と少なかった。食品の組合せを「考える」と答えた者は、1984年度では52.7%であったが、2001年度では36.6%であった。食生活の改善意識については、「はい」が1984年度23.9%に対し、2001年度は36.5%とわずかに高かった。
<まとめ>
 就寝時間と睡眠時間は17年の間に大きく変化しており、2001年度の生活時間には問題点が多かった。適切な睡眠時間を確保するためには就寝時間の見直しが必要であると思われた。食生活状況では、朝食の欠食者を減少させることが早急の課題と考えられた。また、食品の組合せを考えない、親から料理を学ぶ者が少ないなどの結果から家庭における食意識の低さが推察された。食事作りの学習機会は、望ましい食行動への変容をもたらす可能性があると考えられた。


4 施設における大学生の健康・食事状況について
  集団健康管理部会 昭和大学富士吉田校舎
  渡辺 ひでみ・河南 洋子
<目的>
 本学は昭和40年、山梨県富士吉田市に富士吉田校舎を設置し、1年次における全寮制を開始しました。その主旨は建学の精神に基づき、学生が寮生活を通じて医療人として欠かすことのできない人間性を高めることにあります。各自の健康意識と食事(献立)に関心を持ってもらう事と今後の有効な指導・献立作成・調理方法の検討を試みるためにアンケートを実施した。
<方法>
実施日時 平成14年10月21日アンケート用紙を配布、3日後に回収。
対   象 全寮生414名(男子187名 女子227名)
  回収率86,7%(359/414)

<結果>

T あなたは健康だと思っていますか?
88.0%の学生が「はい」と答えている。時々体調を崩し、おかゆの注文もあるが、2・3日で回復している。
「いいえ」と答えた学生の主な理由は寝不足・喫煙・腰痛・肥満
U あなたは朝食を食べていますか?
毎日食べている人は74.9%食べてない人は6.6%であった。理由として起きれない・眠い(食べるより睡眠)・食欲が出ない・面倒くさい・食べると気持ち悪い、お腹の調子が悪いであった。
V あなたは昭和大学の寮に入る前には、朝食を食べていましたか?
毎日食べている人は74.6%食べていない人は9.4%であった。理由はUとほぼ同じで、通学時間の影響か、時間がないという回答もあった。
W あなたは牛乳を飲んでいますか?
61.8%の学生が毎日1〜2本飲んでいる。飲んでいない理由は嫌い・まずい・お腹を壊す・アレルギーなどである。
X あなたは便通はよいですか?
男子は毎日か2・3日に1度は排便しているのに対して、女子は便通が悪い。1週間に1回(5.8%)と回答したのはすべて女子でした。
朝食のパン食について
@回数 「毎日」と「一日おき」をあわせると86.0%の人がパンを好んでいる。米食の希望も多数あったので調査後、何度か実施した。
A飲み物 60.4%が朝食に牛乳を希望している。飲める人には引き続き飲んでもらう様にしたい。牛乳の駄目な人には飲むヨーグルトやオレンジジュースなどを渡すように心がけている。(ミルメークの利用効果大)
B副食 人気メニュー順位
男子 1位シチュー2位ソーセージ類3位コロッケ類4位グラタン
女子 1位サラダ類2位コロッケ類3位グラタン・シチュー(同数)

<考察>
 調査により、学生の貴重な意見が聞けたので、改善出来ることは実施している。全般的に魚が敬遠される。肉料理と同じ割合で提供しても魚が多いと思われる。残さず食べてもらえる魚メニュー、調理方法が今後の課題である。気になる傾向としては、素材の味がわからなくなるほどのドレッシングかけや何にでもマヨネーズをかける学生が多いこと。栄養士業務を通して医療の道に進む学生達に「食」への関心度を高めていきたい。

 
 

5 「青年層における食生活の実態」 −山梨県における調査報告−
  地域活動部会 福永千賀代
T.はじめに
 本調査は全国地域活動栄養士協議会の会員が中心となり、既存の職域協議会にない青年層に焦点を当て、彼らの食生活の実態を明らかにすることを目的とした。
U.調査方法
 調査対象は10〜20歳代の男女とし、調査期間は平成12年9〜10月および平成13年6〜 7月の2回であった。調査内容は、食事回数・間食・外食・調理済み食品・栄養補助食品・偏食・排便・ながら食べ・喫煙・生活状況などについて、また、「健康日本21」および「新しい食生活指針」等を参考にし、健康状態・食事選択基準・よく食べる料理・飲み物・アルコール・関心事項等をも加え、質問紙にて調査した。
V.結果
 調査Uにおける回答者は男性が16名,女性が36名であり、女性は男性の2倍強である。職種では、常勤勤務の者が全体の半数の26名を占め、高校生が11名である。また、家族と同居している者が47名で全体の90%を占めており、独り暮らしは僅か4名である。
@ 「現在の健康状態」については、90%の者が「健康である」と回答している。
A 「健康上関心のあること」は、「体重」が50%と多く、「運動」が40%、「体力」・「健康」 ・「肌荒れ」がそれぞれ30% 前後であり、次いで「食事と栄養」・「ダイエット」の順 となっている。
B 「食事を選ぶ基準」は、「好物」が46%、「野菜」と「気分」とが共に38.5%である。
C 「食事回数」については、「一日3食」をきちんと摂っている者は60%であり、残る40% の者は「時々2食」を含め「一日2食」という結果である。また、欠食は朝食欠食が全 体の75%を占めている。
D 「現在の健康状態」と「食事回数」との間には、明らかな関係は認められないが、「一 日2食」・「一日1食」と回答している者の殆どが「健康である」と回答している。
E
「外食」については、「ほとんどしない」が21%、「時々する」が75%、「毎日する」が4% であり、「毎日」と「時々」を合わせると、80%の者が外食を利用していることがわか る。外食の内訳は「昼食」が21%、「夕食」が62%である。
F 「排便の状況」については、「毎日ある」が50%、「2日に一度」と「不定期」が25%で ある。「排便」と「健康状態」との関係をみると、「健康である」と回答しているもののうち、「不定期」と回答した者が22%であるのに対し、「体調がすぐれない」者のうち「不定期」としている者は50%と半数を占めている。この結果は「排便」が健康状態に関わるひとつの要素であることを示唆している。
まとめ
 20歳代の食に対する意識が問われている昨今、今回の山梨県における調査でも欠食や外食が多いという結果となった。今後,様々な方法を用いてこの世代に対する食の改善をめざす必要があり、本県で毎年行われている「いきいき健康チェックコーナー」のような事業を若者に向けて発信することもそのひとつであるといえる。
 

6 血糖自己測定に取り組んで パートU
  病院部会 山梨県立中央病院 平井美樹夫

1 はじめに
  病院部会では、栄養指導の現場で活かせるように、会員自らが被験者となり実際の食品を摂取し、血糖値の変化を測定する研修を昨年から始めた。今回はその第2報を報告する。
2 方  法
  平成14年7月16日午後1時30分、女性会館調理室に昼食を抜いてきた20人に集合してもらった。簡易血糖測定器「デキスター」(三和化学提供)により各自空腹時血糖を測定してもらい、その後ほうとう・うどん・ひじきごはん・ひじきチャーハン・おむすび・あんぱん・サンドイッチの中から1品を食べてもらい30分後、1時間後、2時間後の血糖値も自己測定してもらった。
3 結  果
  同量の糖質で比較すると、血糖値の上昇が速いのが、ひじきごはん・ひじきチャーハン・ほうとう・あんぱんであったが、ほうとう以外は低下するのも速かった。
  また、血糖値の変化が遅いのが、おむすび・サンドイッチであった。
  さらに血糖値の変化が少なく、2時間値がほぼ空腹時血糖値にまで低下したのがうどんであった。
  なお、これらの結果からほうとうの2時間の血糖上昇面積を100としたGI値を求めると、表1のようになった。

 表1 食品のGI値
ほうとう うどん ごはん チャーハン むすび あんぱん サンドイッチ
100 33 94 88 94 86 96

4 考  察
  同じ麺類でもほうとうとうどんの差が大きいのは、生麺と茹で麺の差と考えられるが、具や麺の形状等これから検討すべき課題がある。また、おむすびは固められたことで、サンドイッチは具の影響で血糖値の変化が遅くなったと考えられる。さらにあんぱんはあんのすぐに吸収される糖が変化を速くしたと考えられる。今回の7品目の中では、糖尿病やダイエット中の人にお勧めは煮込みうどんということになる。
  ごはんは、炒めるとエネルギーは上がるが、血糖値の上昇に差はほとんどない。これは油脂の活用が、糖尿病性腎症などで血糖値を上げずにエネルギーを増やせることの確認となった。
  今回の対象者は健常者であったため、空腹時血糖値も正常であり、血糖値の低下も正常であったと考えられる。今回の結果を糖尿病の人へ応用する場合は、血糖値の上昇を参考とし、低下部分は違ってくるという認識で活用していただきたい。


7 院長回診に同行して
  山梨赤十字病院  栄養課 深澤幸子

はじめに
 「個々の患者様の病態を把握する事が栄養治療のスタートであるから臨床の現場に常駐して病態の変化と合併症等を継続的に経過を追って、観察を続ける事が不可欠である」〜病態栄養専門士のための病態栄養ガイドブックより〜
 病棟の現場に常駐する事が現時点では出来ない私たちにとって、患者様の病態を把握する為には医師の回診への参加も大きな意味を持っていると思います。
経過報告
 当時副院長であられた現院長に「管理栄養士ならアセスメントをしていかなければ・・回診につきなさい」これが始まりで平成13年7月より開始し現在に至ります。
 毎月2〜3回土曜日の9:30から2時間程度「循環器病棟」を回診。
 当初メンバーは副院長(現院長)、医師3〜4名と管理栄養士でしたが同年12月より薬剤師も加わる事になり現在に至ります。
管理栄養士として回診の中での役割
 栄養管理の立場から摂取栄養量、栄養充足状態などを報告したり、その栄養量が適しているかも聞かれるので事前に病棟の患者様全員について確認しておきます。
 栄養指導が必要な患者様にはこの場で院長先生が薦める事もあり、また管理栄養士から指導の許可を得る機会にもなっています。
おわりに
 回診に同行した事で、今まで目にする事のなかった患者様の皮膚の色や状態が少しずつ理解できるようになり、提供している食事がその患者様に適しているかどうかも検査数値も合わせて現場での把握が出来るようになりました。
 また、医療チームの一員として少しずつ認めて下さり意志の統一が図れるようになったように感じます。
 これからは今までの事を土台として、アセスメントの必要性の高い栄養不良状態の患者様について身体計測(理想体重比、体重減少率、皮下脂肪厚、上腕筋囲など)検査成績、摂取栄養量の把握をして栄養状態の評価が出来るように努力していきたいと思います。 


                                   

8 もえぎ寮給食の実践内容について
  山梨県立もえぎ寮   中村 美菜
1.施設紹介
 知的障害者授産施設もえぎ寮は、知的障害者が自活に必要な生活や作業技術の習得を目的とし、昭和63年に開設され、今年の4月で16年を迎えようとしています。入所者40名、通所者20名、合計60名の利用者がひらたけ作業・軽作業・農園芸作業の3つの作業にわかれて作業に取り組んでいます。また平成4年にはグループホームを開始し、現在4名の方が利用しています。
 来年度の支援費制度(利用者・施設の契約)に向けて、更なる施設のサービス向上を目指していきたいと考えております。
2.給食の取り組み
 もえぎ寮の年齢構成は男性は上66才・下は20才 女性は上60才・下は21才と年齢の幅が広く、嗜好もばらつきがあります。年に1回嗜好調査を実施し、個々の嗜好を理解し、変化に富んだ献立作成に取り組んでいます。その他食生活を幅のある楽しい物にするために以下のことに取り組んでいます。
@ 月2回の選択食・バイキング食の実施
 利用者の選択訓練のため1回は2食からの選択。1回は本格的なバイキングで主食・副食・フルーツデザートを2〜3種類用意して利用者に選んでいただきます。
A 行事食
 春祭り・夏祭りでの模擬店(H10・食券制の導入) クリスマス会・新年会でのパーティー料理。 その他 月々の行事食を多くだし利用者に楽しみを持たせるよう努力しています。
B 授産生産物の活用
 もえぎ寮では、授産作業のしめじ作業や農作業でできた収穫物を、給食に多く取り込んでいます。 毎食自分達の作った物がご飯に出ることで、作業への意欲を出せればと思います。

3.生活習慣病への対策
 当寮でも肥満の利用者が多くなり、高齢化に伴い生活習慣病の方が目立つようになりました。 よって平成8年よりダイエット食を実施しています。当時は制限食のエネルギーを男性1440kcal・女性1200kcalと決めて行なっていましたが、 「食べたい」という利用者の欲求は大きく、普通食の方との調理法や量・質の違いが目立ち利用者の不安定を招く結果となってしまいました。 しかし、継続することにより利用者の間にもだいぶ浸透するようになりました。 現在はごはんの量と調理法の変更、おかずの量を変更すること、また職員の協力を得て買い物の時に低エネルギーの物を買う訓練を行なっています。 結果現状維持が保たれ精神的安定も保てるようになりました。  また、毎朝作業前に、ラジオ体操と施設外の道を散歩する「運動療法」に取り組んでいます。 1月より朝だけだった散歩を午後にも1回増やすことになりました。私達もそうですが、食事の制限だけでは利用者のストレスを貯め、 悪影響になることも多く、それ以外で体を動かしながら楽しく健康管理支援ができる方法を模索、検討していく事が今後の課題だと思います。

4.今後の課題

@ 正しい食生活の認識を利用者にどのように理解してもらうか
A サービスの向上と生活習慣病対策の両立
B 総合的な健康管理(運動療法・通所者の健康管理)